長く音楽を続けたい――歩みを止めず進み続けたBrian the Sunの10年(前編)
◆マクドで隣の女子高生が自分たちの音源を聴いていた
――前身バンドではどんな活動を?
白山 リハーサルスタジオの「ライヴもできます」みたいないちばん大きな部屋でライヴしてました。その前身バンドが「学年全員ライヴ来てるんちゃう」くらいのとんでもない人気やったんですよ。良太がMTR使って、僕が初めて書いた歌詞を録音した曲を入れて着うた配信とかをしていて。
森 マクド行ったら隣の女子高生がその音源聴いてる、みたいな。
白山 「俺らの曲聴こえる!」と思って隣を見たら、違う高校の制服なんですよ。あれ高校時代でいちばん売れてたときやな(笑)。
森 メジャー感あったなあ(笑)。
白山 バンドのホームページには1日の来場者数が見られるカウンターがついてて。朝学校に行く前にチェックしたら既にその日500アクセスあるんですよ。めっちゃブログにもコメント来てて――いまよりも遥かにコメント来てた(笑)。
小川 はははは! 時代が時代やからな(笑)。10年前はTwitterもFacebookもないし、コメントできるのブログしかなかったし。
森 「あいつらメジャーデビューしてるらしいで」って噂されてたり(笑)。
白山 僕含め良太以外のメンバーは初心者やからド下手で、でも良太は中学時代から活動していて。だから「バンド始めたての子たちがこんな歌うたうの!?」みたいなインパクトがあったんじゃないかなと。
――良太さんはバンドになったことで弾き語り時代と曲が変わった、などはありましたか?
森 ああ、そもそも弾き語りは弾き語りやし、バンドはバンドやとパキンと分けて活動してたので、最初から弾き語りの曲とバンドの曲を分けてました。どっちも不足しないように、当時曲を量産してて。毎日ちゃんと頑張って曲書いてました。あのときがいちばん真面目かもしれないです(笑)。……やっぱ、バンドはバンドなんですよ。
白山 前身バンドはものすごいポップやったんですけど、いい曲多いんですよ。いつか出せる機会があるとええけど。
森 そうやなあ。いま聴きたいもん。俺ん家にデータはあるんですけど。
――その機会を楽しみにしています。ところで、前身バンドはなんというお名前だったんですか?
森 それはだめです!
白山 絶対に言いたくないです!!
――ええーっ。人気あったんだし、教えてくれてもいいじゃないですか(笑)。
森 だめです! 教えません!
白山 自主企画に300人呼びましたけど、絶対に言いません!(笑)