佐藤静奈の妄想デザイン室 第5回
〈山下直哉 総評〉
今回のお話をいただいた頃は渡米前。テーマは近い未来の自分の姿を思い浮かべてのリクエストでした。NY滞在1ヶ月、お米や味噌汁が恋しくなってきた頃にジャケットが届きました。
セピア調の写真。雑貨屋さんですかね?ブーツやスリッパ、ブーメランも見えますね笑 日本には無い非日常が見知らぬ国では当たり前の光景に感じます。アーティスト名はColors of Nostalgia。ボーカルは女の子、キャロル・キングやジャニス・ジョプリンの影響を受けたどこか懐かしいフォークの匂いのするアーティスト。ラジオを聴いていたのは日曜日の午後、ヒットチャンネルじゃなくてローカルチャンネルですね笑
郷愁感にかられる曲を聴いて思い浮かべたのは、故郷の景色ではなく、まだ見ぬ景色。この後ラジオの電源を切って出かけますね。今日はまだ終わってないから。Like Tomorrow Doesn’t Exit。アルバムには風や地図といった言葉がたくさん詰まっていると思います。
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「妄想に妄想で返す形になっちゃいました」と山下さん。写真からいろいろな情報を読み取って楽しく広げてくださるあたり、さすがの洞察力だと思いました。「ヒットチャンネルじゃなくてローカルチャンネル」、まさにおっしゃる通りだと思います(笑)。
実はこの写真は、私が中学時代オーストラリアにホームステイした際、フィルムカメラで何気なく撮った写真の中から発掘したもの。そこそこ遠い昔の事なのに、その時に出遭った景色は今でも頭の片隅に残りつづけていて。今回のお題をいただいた際に「そうだ、あの時撮った写真をジャケットにしよう」と思い立ちました。妙に惹かれたものって、なぜだかず~っと記憶の引き出しにしまわれていて、ふとした時に蘇りませんか?それって音楽も景色もきっと一緒だよね、なんて。そんなことを考えて制作しました。
かといって懐古主義的な作品で終わらせるつもりは一切なかったので、未加工でここまで色褪せているこの写真に、何か言葉を添えたくて。いろいろ悩みましたが、このアルバム名とアーティスト名に落ち着きました。
ちなみに山下さんからは「なんか前進するしかないんだなって、ジャケを見て思いました」とのご感想もいただきました。そんなふうに思っていただけるなんてうれしい限りです。海の向こうでこの企画におつきあいくださった山下さん、改めてありがとうございました!それから今回は、古写真を発掘して郵送してくれた実家の家族にも感謝しています(笑)。
さて、今回の連載はここまで。次回はいよいよ最終回!9月掲載予定となっております。フィナーレまでおつきあいのほど、どうぞよろしくお願いします!!
そして末筆ながらをいいことに、この場を借りてお知らせを。
【その1】楽曲配信・サブスク・ダウンロードを開始しました!
6月20日から、1st & 2nd mini ALBUMの収録曲がデジタルに対応しました!
SpotifyやApple Music, LINE MUSICといった殆どすべてのプラットフォームで楽曲をお聴きいただけます。iTunes StoreでのDL購入もできますので、ぜひチェックしてください!
・1st mini ALBUM 『切り取った一瞬を。』
・2nd mini ALBUM 『フーカ・リッカ』
・Spotify『フーカ・リッカ』 プレイリスト
【その2】夏の東北ツアー決定!
この夏、地元・弘前をはじめとした東北ツアーが決定しました!また、9月末には東京でのライヴも決定しています。ぜひライヴ会場でお会いしましょう!お楽しみに!
(予約・詳細は佐藤静奈offical siteまで)
◆東京ネットラジオ「DJ佐藤静奈の”こえがきこえる”」
“深い”歌をうたうアーティスト・佐藤静奈がお送りするトーク番組。 時にゆる~く、時にまじめに、時にゲストをお招きしてお送りします。 さみしい時、眠れない夜、かなしい時、ふとした瞬間、誰かの声が聴きたい――そんなあなたのそばに。
毎月第2土曜日に最新回配信開始
視聴リンク:http://www.tokyonetradio.com/ch/sato_shizuna.html
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