メロディアスでファンタジックな“毒”ロック――名古屋の男女混合バンド・カヨを徹底解剖

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kayo_main_phメロディアスでファンタジックな“毒”ロック
名古屋の男女混合バンド・カヨを徹底解剖

L→R
イケヅ タクマ(Gt)
モリシタ ナオキ(Gt)
ワカ(Dr)
サアヤ(Vo)
ヒロミ(Ba)

一度聴けば思わず「1、2、3、4、1、2、3……」とつぶやいてしまう中毒性。ロックでキャッチーなバンドサウンドに乗るのはR&B的な豊かさを含むヴォーカル。いったい彼女たちは何者なのか?突如現れた名古屋の男女混合5人組バンド、カヨ。2016年に現在のメンバーが揃い、2017年から東京や大阪でもライヴ活動をするようになるも、バンドのデータはインターネットをいくら探してもなかなか出てこない。いま関東から把握できる彼女たちの情報は同年11月にTOWER RECORDS一部店舗&ライヴ会場などでリリースされた『CHITOSE E.P』のみである。これだけ毒を与えておきながら正体がわからないのももどかしい――ということで5人に直撃取材。ネットを駆使して辿り着いた些細な情報を手札に、どんなバンドなのか探っていった。

取材・文 沖 さやこ
撮影 安西 美樹

 

kayo_2017_mainカヨ(かよ)
サアヤ(Vo)、イケヅ タクマ(Gt)、モリシタ ナオキ(Gt)、ヒロミ(Ba)、ワカ(Dr)の5人からなる名古屋発男女混合バンド。2016年結成。ストレートに伝えたいのに時に天邪鬼という独特の世界観の歌詞と、可愛らしさと激しさを併せ持つ歌声、ソリッドでノイジーな感情直結型の演奏をポップでファンタジックに昇華したロックを武器に、地元密着&生活密着型の活動スタイルを取る。2017年11月に3曲入りEP『CHITOSE E.P』をリリース。2018年3月に初のツアー「千歳行脚~回る毒にご注意を~」のファイナルシリーズを東京と名古屋にて開催する。
official siteofficial Twitter

 

◆いきなりTwitterのリプライで「バンドでギターやってください」と頼まれた

――どうやら同じ大学の音楽サークルで出会ったメンバーがいらっしゃるようですね?

サアヤ(Vo)

サアヤ(Vo)

イケヅ タクマ(Gt) ワカとサアヤと僕が同じ大学の軽音サークルに所属していたんです。ワカの2個下がサアヤで、サアヤの2個下が僕です。

サアヤ(Vo) 4年間の大学人生、ずっとバンドを組みたかったんですけど、結局ずっと組めないままで。卒業してもなかなかバンドが組めなくて……バンドメンバーを探すために岡崎のCAM HALLで弾き語りをするようになったんですよね。それで卒業して2年くらい経ったときに、たまたま街でワカさんを見つけて。ワカさんが大学卒業してからまったく会ってなかったから、とりあえず視界に入ってみて、反応があったら声を掛けようと思ったら気付いてもらえて(笑)。

ワカ(Dr)

ワカ(Dr)

ワカ(Dr) 僕はもともとそのサークルでバンドを組んでいたんですけど、卒業したあとにそのバンドが解散してしまって。またバンドが組みたいな……と思っていたときに街でたまたまサアヤに遭遇したんです。サアヤは大学時代からいちばん一緒にやりたいと思っていたヴォーカルだったので、そこがきっかけでバンドをやることになりました。

サアヤ わたしも大学時代からずっとワカさんの作る曲を歌いたかったんですけど、ワカさんはバンドを組んでいたからその望みは叶わなくて。だから久しぶりの再会にもかかわらず、「バンドやってない」と言われたのをいいことに、ここぞとばかりに一緒にバンドを組むことにしました。

――ここでワカさんとサアヤさんがつながり、バンドとして動き出す。

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モリシタ ナオキ(Gt)

サアヤ そのあとにモリピー(モリシタ)が加入しました。CAM HALLで先輩にバンドを組みたくて、ギターを探してる」と話したら、「モリピーいいんじゃないの?」と紹介してもらって――。

モリシタ ナオキ(Gt) まったく面識がなかったサアヤからいきなりTwitterのリプライで「バンドでギターやってください」と頼まれて(笑)。音源もなにもない状態から「とりあえず来て」と言われて……。図書館で待ち合わせして話したのが初対面でした。

ヒロミ(Ba) リプライで誘われるって状況もヤバいし、そんな流れでよく行ったよね(笑)。

ワカ それでヒロミの前任のベーシストを入れた4人で、バンドが結成されました。

――ヒロミさんの加入の経緯は?

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ヒロミ(Ba)

ヒロミ サアヤがCAM HALLで弾き語りをしていた時期に、サアヤとわたしが一緒にバンド――と言ってもどこを目指すわけでもなく、ただ闇雲にバンドをやりたいメンバーが集まったバンドをやっていたんです。でもサアヤがワカと出会ったことで、そのバンドを抜けたんですよね。わたしもそのあと新しいバンドを組んだんですけど、結局解散しちゃって。「今度こそ主婦になろう! 婚活しよう!」と思っていたら(笑)、そのタイミングでサアヤにライヴを観に来ないかと誘われて。そのライヴがめちゃくちゃかっこよかったんです。そしたら後日サアヤから電話がかかってきて、バンドに誘われたので加入しました。

サアヤ だからわたし、ヒロミのこと本当に振り回してるんですよ(笑)。

ヒロミ いやいや(笑)。音楽がいいと思ったから入ったんだよ。

――そのあとにモリシタさんがバンドを抜けて、新しいギタリストが入ったけれど、その人と入れ違いでイケヅさんが加入なさるんですね。

イケヅ タクマ(Gt)

イケヅ タクマ(Gt

イケヅ ある日突然サアヤからTwitterのDMが来て、その日に名古屋のPARCOで待ち合わせをしたら「一緒にバンドやらん?」と誘われて、即決で「やる!」って感じでした。なんなら俺は、モリピーが抜けたタイミングで加入したかったんですよね。

ワカ モリピーは就職するからバンドを抜けたんですけど、やっぱり戻ってきたいと思ったみたいで――それがイケヅの加入を決めたのと同時期でした。

イケヅ だから俺としては「モリピーと俺、どっちがギターになるんだ……!?」って感じだったんです(笑)。

ワカ 最初は「どっちを入れる?」と話していたんですけど、「もうふたりとも入れちゃえばいっか、同期や打ち込みの音をどうするかは5人でやってみてから考えればいいや」と思って。モリピーとイケヅのプレイスタイルはかなり違うので、結果的にこれがいまのカヨの特徴のひとつにもなっていると思います。

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出会いがきっかけで迎えたバンドの変化
5人はターニングポイントでどんな気付きを得たのか?

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