film girl【永遠に】
読者さんやアーティストさんからおすすめしていただいたMVを毎日紹介する「紹介されたMV紹介チャレンジ」DAY23は「みな」さんからおすすめしていただいた、大阪発のピアノロックバンド・film girlによる2018年8月公開のMVです。
film girlは2016年に結成。昨年12月から活動休止に入っていたのですが、4月30日に新体制で再始動。新曲【夢で逢えたら】をEggsにて発表したばかりです。この【永遠に】は2018年12月にリリースされた『factor』という会場限定ミニアルバムに収録されており、MVは2018年のミュージックビデオ3ヶ月連続公開の第2弾として公開されました。モデルの濱澤ゆうりさんが出演しています。
film girl (@filmgirl_band )さんの「永遠に」のMVに出演させていただきました〜♀️♀️
フルは 《https://t.co/IApd96W9HQ》 pic.twitter.com/TSDUKURC5k
— 濱澤 ゆうり (@yuuri_hama_) 2018年7月28日
白い部屋と白い光が射しこむ室内で演奏するメンバーさんの映像と、白い空のもと川べりをデートしているであろう濱澤さんを捉える映像のふたつで構成されています。最初歌詞を読みながら聴いていたら自分自身の弱さへの葛藤やそんな自分を打破したいという想いが綴られていて、「そこまでラヴソングでもないのにMVに女の子が出てくるの珍しいな~」と思っていたんですが、2番で《君》が出てきます。
でもそんな《君》に対してちゃんと想いを伝えたのか伝えていないのか、最後まではっきりとは明かされていません。MVのすっきりと晴れていることが伝わらない白い空や、白く靄が掛かったような眩しくて夢見心地の色味は、そういう「葛藤」や「願望」を表しているのかも?
《逃げる》という歌詞のシーンでは濱澤さんが走る様子が捉えられていたりと、ちょこちょこ歌詞とリンクしたシーンも。特に多く取り入れられているのは、サビの《その手に掴んでいたいくつもの思い》と呼応した、メンバーさんの手元にフィーチャーしたカットです。メンバーの手が強く印象づけられたあと迎えるラスサビで、濱澤さんの手元が映し出されるシーンは辿り着いたような感覚があって、《僕》の手が掴んでいたいくつもの想いが《君》の手のなかにも届いたのかな? 届くのかな? というドキドキも生まれました。
透明感と儚さが混在する音楽と映像。ラストの虹も見えるか見えないかぎりぎりの淡さです。雲は晴れるのか、それともこのまま虹は雲のなかに消えてしまうのか――この曲の結末はわたしたちの手に委ねられているということでしょう。みなさん、おすすめありがとうございました!(沖 さやこ)
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