SPARTA LOCALS【トーキョウバレリーナ】

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SPARTA LOCALS – 『トーキョウバレリーナ』

読者さんやアーティストさんからおすすめしていただいたMVを毎日紹介する「紹介されたMV紹介チャレンジ」DAY 10は、ロストマンさんからおすすめしていただいた、SPARTA LOCALSの2004年6月にリリースされたシングル曲のMVです。ディレクターは川村ケンスケさん。

SPARTA LOCALSは2003年にメジャーデビューと上京をし、その翌年にリリースされたこの【トーキョウバレリーナ】は『CDTV』のオープニングテーマにも起用されました。スパルタのなかでもポップで、だけどダークな面や鋭さも失っていないという、バンドの心意気や姿勢が明快に表れた楽曲でもあります。ライヴのアンセム的存在でもあり、やっぱりラスサビで《マイノリティ》や《俺たちはトーキョウのバレリーナ/おどろーぜ》と締めくくるところはいつ聴いても痛快であり胸を掻きむしります。

このMVは「メンバー全員が主役であり、異なる色を持つこの4人で作り出すひとつの音楽こそがSPARTA LOCALS」というコンセプトが最後まで貫かれています。冒頭に出てくる謎の曲線の正体も、中盤で明らかになります。シュールで可愛らしさやユーモアもあって、ギラついた面もあって……と曲のイメージやバンドのイメージをクリアに落とし込んだ映像です。

でも最後、メンバーそれぞれの背景になっていた壁が、縦1列に並んだメンバーの目の前に立ちはだかる壁になっているんですよね。開放感のあるサビで、敢えてこの閉塞感を持ってくるところが、なんだかとても意味深でした。ラスサビ前の歌詞に引っ掛けて、「まだまだ成し遂げないといけないことがある」という意味もあるのかな。その壁に向かって演奏をする、特に額を突きつけて睨みをきかせて歌う安部コウセイさんの姿は特に印象的で、最後に高く掲げたギターのヘッドと壁の高さがまったく同じところもシンボリックです。

SPARTA LOCALSの特性をシンプルかつ的確に、研ぎ澄まして洒落たテイストで映像へと落とし込んでいる。メンバーそれぞれのカラーリングも意外性があるけれどばっちりハマってて、さすが川村ケンスケさん、いまもなお第一線で活躍されている方だなと唸りました。ロストマンさん、おすすめありがとうございました!(沖 さやこ)

 

◆Include Album on Spotify

Artist Page – SPARTA LOCALS

◆Artist Information
http://spartalocals.net/
https://twitter.com/spartalocals

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