クリスマスシーズンにアカペラを嗜む3つの方法――アカペラノススメ・冬

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s_beronicaクリスマスシーズンにアカペラを嗜む3つの方法
――アカペラノススメ・冬

取材・文みきちぱんだ

 

メリークリスマスという響きを楽しく感じていたのはフリーター時代に洋菓子店でバイトしていた頃でしょうか。忙しいながらもお客様がケーキやお菓子を手に自宅へと戻る様は見ていてハッピーなものでした。現在は終業時間が不規則な故、繁忙期は瀕死の状態で部屋に戻りベッドにパタリ。「サンタさんお願いです。今年のクリスマスは必ずステキな上司をプレゼントに……」そんなことを想いながらクリスマスは更けていくのです。私のクリスマスはいつからこんなに夢がなくなったのか。そこで私自身のクリスマスを見直すと同時に、皆様に1人でも大勢でも楽しめるアカペラまみれのクリスマスをご提案いたします。

 

◆その1~You Tubeでお気軽検索~
お金も時間も気にせず楽しむならやはりこれでしょう。あなたの心のスキマを手軽に埋めるYouTube。シングルベルも怖くないYouTube。……涙が出る前に検索開始です。検索ワードは「アカペラクリスマス」でポチっと。今年の新作はまだ上がっていませんが定番はMariah Carey【All I Want for Christmas is You】、山下達郎【クリスマス・イヴ】など。そして全国のアカペラサークルによるクリスマスライヴの模様も多数。昨年はロックバンドback numberがリリースした【クリスマスソング】もカバーの的だったようです。シングルベルの人はこれらをなにも考えずどんどん聴きましょう。少なくともあなたの周りに5~6人の人がいてあなただけのためにハーモニーを届けてくれます。寂しい想いはさせません。そんななか、私の目に留まったのがこちらです。


クリスマス休戦 (ロッカペラ)

まずは聴いてからこの続きをお読みください。Rockapellaは多くのアカペラファンを虜にしてきた人気グループです。メンバーの交代は幾度かありますが、結成から数えると約30年もの間アカペラバンドとして歌い続けています。注目したのは「日本語で歌唱している」という点。「日本のバンドでしょ?」と思っていたそこのあなた。実はこちらアメリカのアカペラバンドなのです。この【クリスマス休戦】は1994年リリースのアルバムに収録されており、約22年前ということになります。いまやアメリカのアカペラバンドといえばPentatonixが有名。彼らがPerfumeを日本語でカバーしたことは記憶に新しいと思います。何年経っても音楽で日本を愛してくれる海外バンドがいるというのはうれしいことです。「仏教だから」などと言わずこのクリスマスという1日は本当にボーダレスで平和なワールドであってほしい。聴きながらそんなことを考えました。ワイワイ騒ぐのが好きな方も少し落ち着いた時間を設けてしあわせを再確認してみるのも良いでしょう。そこにハーモニーのぬくもりがあればさらに尊い時間が送れると思います。

 

◆その2~アカペライベントに行こう~
aca_susume季節が深まるほど巷のアカペライベントは熱を帯びる。この時季いちばんおススメなのが、東京ソラマチで繰り広げられる『ソラマチアカペラストリート』。今年は12月3、4日の2日間で300を超えるアマチュアバンドが全国より集います。一見すると誰でも出演できそうな気もしますが、しっかりと審査がある本格派なイベントなのです。朝10時頃から夜にかけて行われる長時間のアカペライベントは、肌で空気の澄み渡りを感じつつ耳でそれを伝う音の違いを楽しめるのが醍醐味でしょうか。クリスマスツリーを間近に歌うステージもあるため雰囲気も抜群。なんといってもスカイツリーがそびえています。クリスマスソングをお披露目するのもこの季節限定。やはり冬のアカペラハーモニーというのはプレミアムです。人、光、音の集まる空間はとても暖か。私は防寒対策をしっかりしつつ手にはホットドリンクを片手に堪能するのが好きです。野外は寒くてじっとしてられないという方には屋内にもステージが用意されていますのでそちらをおすすめします。規模の大きさはあれど全国各地でクリスマスをテーマにしたアカペライベントがあります。お近くで偶然見かけた際は、このコラムを思い出してぜひ一音一会の空間をお楽しみいただきたいです。

ここまでは年中アカペラを聴いている私にとってはもはや基本。この冬はもう1段ステップアップしたクリスマスを過ごしたいのである。

>> アカペラをさらに贅沢に楽しむための方法とは?
>> the XAVYELLSのショウに潜入した!

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