佐藤静奈の妄想デザイン室 第5回
佐藤静奈の妄想デザイン室 第5回
さまざまなゲストにお題をいただき、シンガーソングライター・佐藤静奈がCDジャケットを制作するアートワーク連載「佐藤静奈の妄想デザイン室」です。
6月が終わるタイミングでこの原稿を書いています。梅雨の時期は、家の中でゆっくり過ごすのもいいですよね。雨音を聞きながら読書をしたり、映画やドラマやアニメを観たり、サブスクで音楽の旅を楽しんだり。ゲームをしたり、ラジオを聴くのも素敵。ここぞとばかりにインドアな生活を満喫しています。
さて、前回は「制作テーマを公募する」という新しい試みを行ったのですが、おかげさまで過去最高の反響をいただきました。リアクションをいただけると喜びも倍増するもので…いつも読んでくださっているみなさま、本当にありがとうございます。早いもので、全6回のこの連載も残すところあと2回となりました。ぜひ最後までおつきあいください。よろしくお願いします!
残り2回は通常運転に戻って、各回ともゲストをお招きしてお届けします。今回はラジオ業界の方にご登場いただきますよ。ご紹介します。ラジオディレクターの、山下直哉さんです!
長年、FMヨコハマでディレクターとしてご活躍されていた山下さん。趣味でDJもなさっていて、ありとあらゆる国の様々な音楽を愛する方です。フリーになられた現在はニューヨークで休暇を過ごされています。彼なら、ミュージシャンとはまた違った視点から面白いお題をくださるはず…!ということで指名させていただきました。
GW明けで慌ただしい時期のオファーでしたが、二つ返事でご快諾くださったうえに、その場で「もうテーマ候補はいくつか浮かんでるよ」と頼もしいお言葉までいただきました。たぶん難しいお題を出すと思う、と楽しそうに笑っておられましたよ。その翌日すぐに、決定版のテーマが届くという仕事の速さも素敵。こんなテーマをいただきました!
〈山下直哉 出題テーマ〉
異国の都市のラジオから聴こえた気になる曲が入った1枚
なるほど、とても山下さんらしいお題だなあ…というのが第一印象でした。「異国の都市で流れているラジオ」という設定がまた、想像力をかきたてます。普段の生活圏からハミ出して過ごしている時、どんな音楽が流れてきたら心に引っ掛かるだろう?そんなことを考えながらジャケットの構想を練りました。出来上がった作品が、こちらになります。