1曲1曲大切に届けたい ――miidaが作るライフワークとしての音楽
◆miidaの活動を通して、「音楽の続け方ややり方はいろいろあるよ」と伝えられたら
――【grapefruit moon】も【Blue】もmiidaの基本理念が見える曲だと思います。ねごと時代から思っていたことなんですけど、本当に瑞紀さんはギターをいい音で鳴らす人だから。
沙田 うれしい~!(笑)
――瑞紀さんのギターの音色にはルーツはもちろん、感情、ポリシーが見えるんですよね。ねごと時代の瑞紀さんは言葉数は多くはなかったけれど、こういう音楽を好きな人で、こういう気持ちのもと音楽をしている人なんだろうなというのは、ギターの音からも伝わってきて。
沙田 ねごとの時はギタリストオンリーでやっていたので、脇役の気持ちが強かったんですよ。ヴォーカリストを引き立てたい気持ちが強かった。だけどmiidaでライヴをして、「ギターソロ以外の歌の部分もみんな自分を見てる!」っていう逃げられない感覚があって(笑)。「フロントマンとしてステージに立たなきゃいけないんだな」という責任感とプレッシャーがあるなかで、ギターを持っていると安心するし。守ってもらってますね、ギターに。
――ワンマンでは13曲演奏されて、3日前に新曲デモも上げているわけですから、その曲たちものちのち発表する、ということでしょうか?
沙田 そうです。ちょっとずつ、ペースを崩さずに。1曲ずつちゃんと届けたいし、受け取ってもらいたいんです。
――うんうん、とても素敵ですね。それが実現できるのも配信時代の良さだなと。海外の方にも聴いてもらえるし。
沙田 ほんと最高ですね! コストがかからないのもいいですね(笑)。でもCDを出してほしいと言ってくださる方々や、もっと応援したいと思ってくださる方々もいらっしゃるので、そういう方々に差し出せるギフトとしても、全国流通盤を作りたいと思っています。
――miidaがどんなふうに動いていくのか、とても楽しみにしています。
sugawara いろんな場所でライヴがしたいですね。11月はその機会が多かったので、もっともっと東京以外の場所でもたくさんライヴができたらと思います。
沙田 音楽プロジェクトと言っているぐらいなので、フィーチャリングみたいなことも今後できたらなと思ってますね。sugawaraさんとわたしの「ふたり」というミニマムな基盤があって、そこに共鳴してくれる人と、「面白いことをやろうよ」という流れが作れたらいいなって。
――そうですね。miidaは際限なく自由に、行きたいところに行けるユニットになっていくんだろうなと、お話を伺っていて思いました。
沙田 miidaの活動を通して、「音楽の続け方ややり方はいろいろあるよ」と伝えられたらなと思います。ちゃんといい音楽を作ることが大前提としてあるうえで、それをどうやったら多くの人に聴いてもらえるか――昔は「TVに出ること」というルートしかなかったかもしれないけれど、いまはその方法が何通りもあると思うんです。志や熱意があればきっとなにか動き出す。そういうことを自分が実現することで伝えられる、ひとつの成功例にできたらいいなと思ってますね。
◆Release Information
『grapefruit moon』
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