Elephant Gym【Half】

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大象體操ElephantGym _ 半個Half【Official Music Video】

読者さんやアーティストさんからおすすめしていただいたMVを毎日紹介する「紹介されたMV紹介チャレンジ」DAY8は、友人からおすすめしていただいた、台湾高雄出身のマスロックバンド・Elephant Gymの2019年2月公開のMVです。

Elephant GymはサウンドもハイセンスだけどMVも同様にそうで、絵を巧みに扱ったアニメーションもあれば、映画みたいな情景の切り取り方の作品もあるなど、形態も様々。音で物語を伝えるバンドだからこそ、アーティスティックな映像のMVが多いです。この【Half】のMVは主に日本で撮影され、どうやらこの映像作品に宛てた音楽として作曲されたとのこと。

カット数が多くて、とにかく色味が仄暗い。わたしと同世代から上の世代の人たちには、ドラマ&映画『ケイゾク』の世界観に近いものがあると言うとわかりやすいかもしれません。シリアスで不穏で、ものすごい緊迫感。シーンの一つひとつがこちらを突き刺してくるようです。

主演の女性は黒い服を着ているシーンと白い服を着ているシーンがあるんですけど、白い服のときはもう少し人間味のある表情をしてるんですよね。でも黒い服を着ているシーンはとにかく静かに険しい表情をしていて、時折白目を剥いたり、不穏な動きをしたり、日本を抜け出したりと、只者ではない動きを見せます。

白い服を着ているとき、どこかに閉じ込められていて抜け出すシーンもありますし、小さい子のお母さんがひとりでいる部屋を覗いているシーンもあるので、たぶんこのふたつが物語の鍵になっているんだろうけど。いったいどんな物語がこの映像に込められているんだろう……。電車を多く扱う意図はどんなものがあるんだろう……。と考えてみるんだけど結論が出てこないし、けど考えても考えても恐怖の迷宮から出られません。

でもこういう淡々とスリリングに恐怖心を煽る世界観は好きなので、終始目を見張るものがありました。映像をリスペクトして、その世界観を音楽で拡張しているElephant Gymにも感服です。映像に興味のある人は必見! 感性をこれでもかと刺激してくれます。

そして現在Elephant Gymは、コロナ影響により困窮する日本の音楽業界と、感染拡大防止に尽力している医療機関・団体などへの活動支援のためのクラウドファンディングを2020年5月24日(日)午後11:00まで実施中。1月開催の東京公演のライヴ映像など様々なリターンがありますので、ぜひチェックしてみてください。クリエイターにリスペクトを持ち続けているバンドだからこそ、それを行動で返せるバンドであることを痛感しています。(沖 さやこ)

 

◆Include Album on Spotify

Artist Page – Elephant Gym

◆crowdfunding
台湾のバンドが、日本におけるコロナウイルス被害を支援したい!

◆Artist Information
https://www.wordsrecordings.com/elephant-gym
https://twitter.com/Elephant_Gym

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