go!go!vanillas 【アメイジングレース】

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go!go!vanillas – 「アメイジングレース」 Music Video

読者さんやアーティストさんからおすすめしていただいたMVを毎日紹介する「紹介されたMV紹介チャレンジ」DAY 19は、けろりんさんからのおすすめで先月公開されたgo!go!vanillasのMVです。監督は大久保拓朗さん。

【アメイジングレース】は、2018年末の交通事故で生死を彷徨ったベーシストの長谷川プリティ敬祐さんがステージに立つまでに回復なさったことと、再び音を奏でることができる歓びから生まれた人間讃歌。プリティさんの復帰作でもあります。

そもそもプリティさんの事故がシングル『No.999』リリースの少し前。この表題曲が『ゲゲゲの鬼太郎』のエンディングテーマであることを受けて、《デスからアゲイン》など起死回生をモチーフにしたうえで奮起のスピリットをユーモラスに描いていたんですよね。奇しくもプリティさんの出来事と重なり、音楽の力がプリティさんを呼び戻したんじゃないかと話題にもなりました。だからこそ【アメイジングレース】では世界に希望の光を与えることができると信じて制作されたとのこと。中国風、ブリティッシュ風、アメリカンカントリー風と様々な音楽の要素を爽快なロックンロールに落とし込んでいます。

同MVは新型コロナウイルス感染症の影響でライヴ自粛が続き、キャンセルが出たライヴハウスにて3月上旬に撮影。一発録りワンカットの演奏シーンを基盤に、要所要所でCGを取り入れています。

バニラズは自由奔放に目まぐるしくメンバー全員が動き回るライヴパフォーマンスが特徴的でもありますが、MVという状況を逆手に取って、その自由度に拍車がかかっています。客席に置かれた銅鑼を鳴らし、ギターヴォーカルの牧 達弥さんは華麗に客席に降りてスライディングしてギターを弾き、普段のライヴならひとりドラムプレイに徹しているジェットセイヤさんも一緒になって4人でひとつのマイクに向かって歌い……などなど、解き放たれた4人の姿を観ることができます。うーん、なんて華があるバンドなんだ! 途中でプリティさんとギターの柳沢進太郎さんが衝突してしまって、どうやら進太郎さんが鼻血を出してしまっているのも――進太郎さんには申し訳ないですが――キャッチーで美味しいリアルなハプニングになっています。

用いられているCGには「無観客である客席をキャンバスに、この厳しい世の中で《僕らの未来に賭けてみよう》と思える映像を取り入れた」とのことで、フロアには宇宙、グランドキャニオン、モニュメントバレー、海のなか、花火、朝日をバックに鳥が飛び込むシーン、そしてライヴを楽しむお客さんの姿が映し出されています。ロックバンドにとってお客さんたちが集まって笑顔を浮かべて音楽を楽しんでいる姿はこれらの絶景と同じくらい、もしかしたらそれ以上の価値があるということでしょう。

タイトルに「すばらしき恩寵」や「驚くべき恵み」などの意味を持つ讃美歌【アメイジング・グレイス】をオマージュしてつけられた【アメイジングレース】。未来を願うにはお誂え向きの曲が届きました。またライヴ会場で音楽を楽しめる時が来ることを、バニラズの4人が自身の演奏の興奮と喜びに興じる姿をこの目で直に見られる日を、心の底から待ちわびています。けろりんさん、おすすめありがとうございました!(沖 さやこ)

 

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Live Report : go!go!vanillas×ストレイテナー-2017.5.5 at 赤坂BLITZ

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◆Artist Information
https://gogovanillas.com/
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