bed time sheep 【night owl】【cockcrow】
bed time sheep – night owl ( Music Video )
読者さんやアーティストさんからおすすめしていただいたMVを毎日紹介する「紹介されたMV紹介チャレンジ」。目を怪我してしまって6日間お休みいただきました。DAY30は、みなさんからおすすめしていただいたbed time sheepの2019年に公開された【night owl】のMVです。
bed time sheepは大阪の4人組ギターロックバンド。【night owl】はCDシングル2作連続リリース1作目の表題曲で、2作目の表題曲【cockcrow】のMVが続編になっているということなので、併せてご紹介いたします。「night owl(夜ふかしをする人)」からの「cockcrow(明け方)」ってことですね。
【 info 】
2nd single “cockcrow” より
M-1『cockcrow』MUSIC VIDEOを解禁。監督
>> kinoora @kinoora
出演
>> こしま ともみ @buruburu_iChigo▼ full ver.https://t.co/i0dnXqgp9E pic.twitter.com/lwVVPzRoPB
— bed time sheep (@bed_time_sheep) 2019年8月1日
【night owl】は行き場のない不安を抱えた夜を描いているためメンバーの演奏シーンも陰が落ちたような沸々としたムードが漂いますが、【cockcrow】は眠れぬ夜を越えた先で迎える朝を歌うバラードのため、力強さが前面に出ています。メンバーの演奏パフォーマンスだけで、ここまで一人ひとりが纏う雰囲気を変えられるのも珍しい。曲の世界観に深く深く入り込んで演奏するバンドなんだろうな。
こしまともみさんが演じる女の子も、【night owl】では溢れだしそうな悲しみの感情をぐっと殺しているけれど滲む表情が切なくて、【cockcrow】では日々を淡々と暮らしているようでありながらも、なんだか目玉焼きもベーコンの置き方が無気力だったりと、淡々とした生活のなかにじんわりと切なさが伝わってきます。対照的な2作だけれど「なんとか誤魔化そうとしてはいるけれど、誤魔化しきれずに零れてしまった感情」を表現しているのは共通かも。どちらも異なる虚無感を詳細に描いていて、なんだか感情の置き場所を作ってくれているような感覚がありました。【night owl】のラストのこしまさんの表情と一言つぶやいてから少し微笑むシーンに、胸がきゅっとして、ずっと頭から離れないままです。
プロフィールに「例えば、あなたが羊を数えてしまう夜に」というキャッチフレーズがあるように、眠れない夜から朝にかけて、小さく震えてしまう不安という感情を、時に激しく、時に包み込むように、時に軽やかに音を鳴らすバンドです。先月、活動開始から2周年を迎えたばかりとのことで、今後の活動にも期待が高まります。みなさん、おすすめありがとうございました!(沖 さやこ)
◆Include Album on Spotify
Artist Page – bed time sheep
◆Artist Information
https://bed-time-sheep.jimdofree.com/
https://twitter.com/bed_time_sheep