4DJと2アーティストが出演、楽しさを追求した「MIDNIGHT TOYBOX!!」対談

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音楽にしても人にしても、出会いがたくさんある

――オールナイトだと二の足を踏んでしまう人もいると思うんですね。「怖いんじゃないか?」とか「ひとりだと不安」とか「眠くなりそうだな」などなど……。そういう方々に向けて、楽しみ方を伝授するとしたらどういうところでしょう?

大島:眠さは行きつづけてると慣れます(笑)。わたしも昔はすごく眠くなって仕方がなかった時期もあったんですけど、いま全然眠くならないんで(笑)。多分DJイヴェントに閉鎖的なイメージを持っているかたもいらっしゃると思うんですね。でも、そういう方々が思っているよりも、全然普通だと思います(笑)。

17724223_2014-11-23_23-20-38_DSC_0308工藤:怖くないです(笑)。

大島:怖くない怖くない(笑)。寧ろ優しい。わたしはもともと結構ひとりで行動するところがあるんですけど、去年くらいからひとりでもオールのイヴェントに行くようになって。ひとりだと話しかけてくれる人が結構いるんですよね。一概には言えないですけど、話しかけてくる人もそんなに怖い感じの人はいないことが多いので。なんとなく話していたら実はバンドマンだった、ということもありました。なので音楽にしても人にしても、出会いがたくさんあると思います。DJイヴェントは特に音楽に詳しくなれるし、知っている曲やいつも聴いている曲も、実際爆音や大きい音量で全身で聴くのと、ヘッドフォンで電車で聴くのとは全然違うと思います。

工藤:ひとりで不安だったら俺とか普通にフロアで飲んでふらふらしてると思うので気軽に話しかけてくれたら嬉しいです。

大島:わたしももともとはすごく人見知りだし、根が明るい超パーティー野郎な感じではないので(笑)。だから自分のイヴェントに関しては、そこは安心して!って感じです。やっぱり自分が主催者なので、いろんな人に話しかけたいとも思っていますし。

――DJだからこそ作れる空間や面白さとは?

工藤:自分がたまに意識してるのは、かけるバンドの順番によるルーツの繋がりとか――単純にいろんな時代の音楽をミックスしてかけられる、お客さんがそれを楽しめる、というのは普段なかなかできることではないと思います。自分がいいDJだと思う基準は、その人のルーツや、そもそもの生き方や考え方が選曲に表れていくというところで。盛り上げる必要があると思ったら行くときは行くんですけど、安易に盛り上がるものばかりをやることはしないですね。

17724296_2014-11-23_23-21-42_DSC_0341TATZ:例えば夕方の対バンライヴに行ったら4~5バンドの曲を聴くことしかできないと思うんですけど、DJイヴェントって1DJが30分なら7バンド分の曲が聴けるとか。一晩ですごい曲数を聴けたり、新しいアーティストに出会えたりとか。そういうところが面白味だと思います。僕は事前にかける曲の順番を決めてそれをかけていく、ということはもうしてないんで、その場の空気でうまくやりたいなと思っていつもやっているんです。たとえば、普段全然知らない人のイヴェントに呼ばれたら、いちばん踊ってくれているお客さんを見つけてその人が好きそうなものに沿ってかけていったりします。誰に充ててやるかで変わってくる、というのも楽しみのひとつですね。せっかく来てくれたんだからみんなが「楽しかった」と言ってくれるものがいいなと思うんで。

工藤:そういうキャッチボールがフロアとできるのは、バンドと違うところだと思います。バンドだとその場でセットリストを変えることはなかなか難しいと思うんで、それもDJの魅力かもしれないです。自由にやるようになってからもっと、ぐっとDJが楽しくなってきたんですよね。

大島:曲順を決め込むことの良さや見せ方も勿論あるんですけど、お客さんのテンションや時間帯で、フロアとの温度差が出てくる場合もあったりして。そういうものを見て「お客さんと一緒に楽しむ」という理想も湧いてきた、というところもありました。

――DJはいろんな制限がなくて自由なぶん、ご自身の示したいことがはっきりしていないと成立しないのかもしれないですね。奥が深い!

大島:空気を読んで、何がいいのか、それをどこから出してくるのか……頭の回転の速さは必要だと思います。その行程を瞬時にできるのは本当にすごいなあと。

17724270_2014-11-23_23-21-20_DSC_0334工藤:(笑)。そんなに難しいことじゃないですよ。

大島:いや、それは今年初めてDJをやって本当に思ったんです! だから本当にスマートに繋げてるDJさんはすごいなーと。

TATZ:そんなすごいものじゃない(笑)。1曲かけて、そのときに「次どれにしよう?」と必死に探すのは変わらないんで。

工藤:うんうん。本当、場数こなすだけだと思います。そうすると自分のパターンみたいなものができてくるので、それをどう組み合わせていくか……という感じでやっていますね。

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