生まれた場所に何かを返したい――cinema staff 三島想平が語るDIYな自主企画フェス「OOPARTS」の未来(前編)

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cinema staff効果で協賛店舗に新規のお客さんが増えている

OOPARTS

OOPARTS 2014 ロゴマーク

――プロジェクトを遂行するうえで重要なのは「人集め」だと思うのですが、OOPARTSの場合はどのように集まってきたのでしょうか?

まずはmy young animalの山口さん(※Masahiro Yamaguchi)ですね。もう20年くらいずっとバンドをやっている、岐阜のバンド界のレジェンドみたいな人で、僕ももともと仲が良かったし、商店街の靴屋さんで働いていた経験もある人なので、「協賛店舗を募るんだったらまずこの人に声を掛けよう!」と。それで一度相談をしたら「俺のネットワークで協賛店舗の下地を作ってみるよ」と言ってくださって。なので、2013年はほぼ僕と山口さんのふたりで企画していったんです。営業も全部ふたりで足を使って行って。デザインをしてくれる人を山口さんが紹介してくれて、僕がアポを取って行くというやりかたでしたね。2014年は岐阜時代のバンド仲間とか友達が自分から「やりたい!」と言ってくれて、めちゃくちゃうれしかったです。デザインをやってくれたり、ブログを書いてくれたり、協賛店舗の営業に行ってもらったりしました。「こういうふうにやっていきたかったんだよな」ということが実現できていると思います。みんな有志なんですけど、専業ミュージシャンじゃなくてもイヴェントはできるし、大人が楽しく文化祭をできる場があるのはいいことだなと思いますね。

――OOPARTSの特徴的なところのひとつは、地元密着型イヴェントらしい「協賛店舗」の存在だと思います。

協賛を募ったのは、単純に僕が岐阜にあるいろんなお店を知りたかったのもあるし、地元に帰ったときに顔を出せるお店が増えたらいいなという気持ちもありました(笑)。運営費となるお金をもらえるのはもちろん、岐阜の人ではないかたが「とりあえずお店に行ってみよう」となれば、お店の紹介にもなるかなと思って。お店は岐阜に住んでいる山口さんに厳選してもらいました。でも僕も1回は必ず顔を出してます。それがまあ大変で……僕人見知りなんで(笑)。それでもがんばってスマイルしようとするんですけどね(笑)。

――(笑)。協賛店舗にとってのメリットはどういうところにありますか?

協賛を募ってお店をPRすることで、少しずつですがお店への貢献もできているかなと思っています。例えばeatというお店は僕の学生時代の同級生がやっているんですけど、OOPARTS当日以外でも、cinema staff効果で新規のお客さんが増えてくれているらしくて。協賛金は頂いてるんですけど、それ以上のメリットがあったと言ってくださるお店が多いですね。それは、やっぱりうれしいです。

 >>岐阜は盛り上げ甲斐のある場所

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