アリーナクラスの会場へ―― LinQの決意とアイドルシーンへの危惧

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◆個人の名前やキャラクターまでは一般の方に知られていない

――新曲の【ハレハレ☆パレード】をナオト・インティライミさんがプロデュースされているということを、LinQの皆さんは知らされていなかったんですよね?

天野:スタジオでディレクション用にマイクが繋がっていていつも指示を受けるんですけど、途中で声が変わって、「あれ?」みたいにみんななっていたら、「ガチャ」ってドアが開いてナオトさんが突然登場して。イメージそのままのテンションの高い方でしたね。

吉川:コミュニケーション能力がとても高くて、人を惹きつける方で。

深瀬:にじみ出るオーラやパワーが凄い。

――【ハレハレ☆パレード】はナオトさんらしくとてもポジティブで、テンポが良くて、MVではメンバーの皆さんのコロコロと変わる多彩な表情が楽しめますね。

深瀬:LinQをイメージして作ってくれたというのがとても嬉しかったです。これまでの曲を凄く聴いてくださったみたいで、「今のLinQにピッタリなのは、ワチャワチャしたお祭りのような感じ」と言ってくださって。そんなふうに見えているんだって。

――ナオトさんはアイドルの方と仕事をされているイメージがないので新鮮です。

天野:これまで楽曲提供とかをそんなにされているわけではなかったみたいで、「誰の曲を作ったことがあるんだろう?」と思ってナオトさんのことをウィキペディアでめっちゃ調べたんですよ。そしたら山P(山下智久)さんとかSMAPさんとか、女性アイドルはまったくなかったので、光栄だし嬉しかったです。ナオトさんと直接お会いできる時間は30分しかなかったんですけど、その30分でも人柄が伝わってきました。展開が早い曲なので、こっちもやればやるほどいろんな気持ちになれる曲で、やっていて楽しさを見いだせる曲だなと思います。


LinQ 「ハレハレ☆パレード」

――そして、LinQは来年のマリンメッセ福岡公演を目標に掲げられていますよね。1万人規模の会場でLinQ史上最大のキャパシティですが、その公演を実現するために不足している部分、課題などはどう感じていますか?

深瀬:いっぱいあるなぁ(笑)。全員言っていこうか。

吉川:まずは、4年間やってきた中で知名度は少し上がってきたかなと思うんですけど、個人個人の名前やキャラクターまでは一般の方に知られていないなというのは身に沁みて感じます。智聖さんみたいにラジオをやっていたりしたら、そこでファンの方がついてくれたりするじゃないですか。そういう個人のファンの方を増やしていきたいなと思いますし、それぞれのスキルも伸ばしていかないといけないと思います。

天野:本当いろいろあるんですけど、私はライヴを観に行ったことがないんですがSMAPさんって普段は各々がいろんなフィールドで活躍されているじゃないですか。でも、ライヴになるとバチッと5人が揃う。そういうグループになりたいなと思っていて。私たちはメンバーによるプロデュース形式のライヴをする機会も今与えてもらっていて、ライヴを自分たちで作ることが本当に好きになっています。だから、自分たち自身も任せられる人間になりたいというか。メンバーはプライベートでも一緒にいるぐらいで、LinQって仲良いなぁとめっちゃ思うんですけど、みんな遠慮がちで人に厳しくすることがちょっと足りないと思うので、私もまだまだ甘いと思うし、この1年が大事だと思うから、「本気でマリンメッセを目指さないなら私はもう知らないよ」ぐらいの勢いで活動したいです。今までもみんなレッスンとか頑張ってたと思うけど、甘さはあると思うし。後には引きずらずになんでも言える、本当の仲間になりたいです。

LinQの二代目リーダー・天野なつ(21歳)

LinQの二代目リーダー・天野なつ(21歳)

――天野さんはリーダーとしてもグループを見ていますよね。

天野:そうですね。Ladyチームはみんな割とハッキリ言うんですよ。Qtyは、意見を言って嫌われたらどうしようとか、特に学生の頃は思うじゃないですか。そういうのが見え隠れすることがあります。Qtyのような若いメンバーにLinQを引っ張っていってほしいです。

――深瀬さんはどう思いますか?

深瀬:さすが2人はリーダーと副副リーダーだなと(笑)。私はもっとライヴを充実させたいというか、4年目になってやっと、レッスンの成果だったりダンスに対しての思いが強くなってきていて。もっと早い段階からやっときゃよかったじゃんって思うんですけど、歌い続けて出てきた気持ちもあるから。LinQは曲のことも褒めていただけるし、持っている曲をもう1回生まれ変わらせるぐらいの変身をしたいなと思っていて。4月に結成4周年のZepp Fukuoka公演で50曲以上をメドレーでやったんですけど、それだけのボリュームを3時間ノンストップでやったという自信もついたと思うから、じゃあ今度は1曲に対する気持ちをもっと込めて伝えられるようなライヴができたら、アイドルファンだけじゃない人たちも振り向いてくれるんじゃないかなと思いますね。

天野:イベントもたくさんやりたいですね。毎週末のベストホールももちろんですけど、観てもらわなきゃ始まらないし、LinQという名前だけしか知らない人も気軽に観ることができるフリーイベントとかもやっていきたいな。

>> アイドル以外のフェスに出たときのほうが刺激になる

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