アリーナクラスの会場へ―― LinQの決意とアイドルシーンへの危惧
◆アイドル以外のフェスに出た時の方が刺激になる
――メンバーの生誕公演を観ていても、お客さんが企画してくれたりと手作り感がグループとファンに共通してありますよね。メジャーレーベルのアイドルとは思えない……お金のかかってなさが痛快で。
全員：（笑）。
天野：生誕祭＝そのメンバーのプロデュース公演にいつの間にかなっていますね。年末は紅白対決と銘打って2チームに分かれて、演出もチームで考えるんですよ。それで勝負に負けたら泣き出すぐらい、バリバリ本気なんです。
吉川：あはははは！（笑）
深瀬：負けず嫌いなコがめっちゃ多いから、その気持ちを対バンとかで出していこうって思います。
――アイドル界隈に限らず、異ジャンルの音楽の方と触れ合う機会も増えていると思います。例えばヒップホップ好きの深瀬さんは餓鬼レンジャーとコラボされていましたよね。そういった交流などから受ける刺激もあると思いますが。
深瀬：あのコラボは「九州の応援歌を作りたい」というところから始まって、九州を盛り上げるなら誰が一番ピンとくるかなということでLinQを選んでいただいたんですよ。そういう一緒の気持ちを持っている方とお仕事できたのは嬉しかったですね。
天野：私は正直、アイドル以外のフェスに出た時の方が刺激になります。アイドルさんも勉強になるんですけど、そういうアイドルのイベントはもういろんなところでやっているし、違ったジャンルも取り入れたいし、トークも聞きたいし。新曲をプロデュースしてくれたナオトさんも、アウェイとかもうない方ですよね。
吉川：この間、歌番組に出演させていただいた時に、西内まりやさんとFlowerさんと共演する機会があって、西内まりやさんを初めて生で拝見したんですけど、コメントの返し方とかが、凄いエンタメ性ある返しで。
全員：はははは！（笑）
副副リーダー・吉川千愛（21歳）
――エンタメ性ある返し？
吉川：わざとなのかわざとじゃないのかわからないですけど、MCとの話がとても面白くて、「これがエンタメなんだ」っていう。
一同：（笑）。
吉川：間とか、ツッコんでくれるってわかっているんだろうなという空気を読んだコメントとか、そういうのを見て凄い感じて、勉強になりました。年齢は私のひとつ上の方ですけど、本当に大人に見えました。
深瀬：トークよね、トーク。なんですかね、これは九州の気質なんですかね、引っ込み思案というか、1回引いて様子を見てしまう。
――それはLinQのファンの方々にも感じますか？
天野：関西の人だとよく喋りますが、福岡は“聞く派”が多い印象です。
深瀬：MCの時も真面目に聞いてくれていて。それはそれで嬉しいんですけどね。だから私たちもテレビとかで構えてしまうのかな。慣れればいけるんだけど。
