INTERVIEW OF CHICKEN ~臆病者2人の取材スタイル~ ONE TONGUE SUMMIT #4

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◆ライターも緊張するんです。

 わたしは実家が接客業をしていたり、前職がカフェ店員だったりもするので、空気を読んでしまって質問攻めにできないタイプと言われたこともあって。それがかなりコンプレックスだったんですよね。でも接客業のお陰で、人がいま何を考えているのかとかを察知する能力はまあまあある気はしていて。自分の性質は長所も短所もとにかく全部長所にしないとやっていてしんどいので、肯定的に受け止めてます。それはどんな仕事でも同じかもしれないですけど。

ふく 僕も学生時代に居酒屋でバイトしていたんですが、厨房だったのでこんなことならホール担当で接客を経験しておけばよかったなぁと思います。あとコールセンターとか電話で積極的に話すバイトも鍛えられそうですよね。

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沖のインタヴュー録音アイテム。ICレコーダーとiPhoneの内臓アプリ「ボイスメモ」の2台体制で臨みます。

 でも私は接客業をやっていたとは言ってもものすごく引っ込み思案の人見知りなんですよね……。インタヴューは常に緊張です。どれだけお会いしている方々でも。

ふく 僕も緊張するし人見知りですよ。あまりオドオドしていると相手も「この人大丈夫かな」と心配になると思うので、そこはもう「スラスラ話せますよ!」という擬態と笑顔ですね。あとはそれこそ笑いです。できれば本題に入る前に雑談でひと笑いほしいぐらいで。相手も自分も緊張が多少緩和できますよね。他には「以前から○○ さんの音楽が好きで聴いていたので、今日はご本人を前に緊張しています。光栄です」とか言って最初にカミングアウトしたり。

 やっぱりハッタリ大事ですよね。あんまり流暢におしゃべりができないのでテープ起こしをしているとつらいですけど(笑)。

ふく 「取材を盛り上げたい」精神は大切にしています。アイドルを取材する機会がちょくちょくあるので、10代の女の子にはスウィーツを差し入れしたり。HKT48のシングル『メロンジュース』の取材の時には、メロンをくり抜いた中にフルーツが散りばめられたフルーツボードを渡したこともあります。

 おおお~、おしゃれ!! わたしも差し入れはたまーにしますね。それなりに付き合いがあるアーティストへ、お誕生日やバレンタインのタイミングに渡したりします。これは仕事とかではなくて、人と人の付き合いですよね。「ライターさんから差し入れ」とツイートしてくれたりすることもちょこちょこあるので、そういうものを見るとうれしくなります。

>> インタヴューの理想形は……

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