ザ・スロットル、自らレッテルを剥がした第2フェーズの“NEW侍ロックンロール”(後編)

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◆今後この5人でどんな作品が作れるのか、楽しみで仕方がない

――“皮肉”と言いつつも、メンバーの和気あいあいとした空気感が出た楽曲が多い作品にもなっていると思います。

高岩 歌詞に出てくる車とかバイクも、もともと好きだし。全員「おら、いくぞお前ら!!」みたいな気質とはいえ、メンバーチェンジの前からファニーな部分やファミリー感をすごく大事にしているバンドなんですよね。この5人になってそれが出しやすくなったかな。藍と博貴のおかげですね。


ザ・スロットル / You Can Make It!

――では、菊池さんと飯笹さんが加入し、『A』を制作して、大学時代の仲間で構成されているいまのザ・スロットルに感じる手ごたえはどういうものでしょう?

飯笹 僕はザ・スロットルに加入するまでにバンド経験がなかったので、いますごく充実しています。遼が言ったようにファミリー感も出てきているし、ここからまだまだ走っていける感じはありますね。ここからバリバリ5人で行けると思う。だからまずリスナーさんに『A』を聴いてもらいたいですね。さっきみんなで話した思想は感じ取れなかったとしても、それ以外でもこだわっている部分がちょっとでも伝わればいいなと思っています。

菊池 大学を卒業したあとも音楽活動は続けていたんですけど、CDを作るという作業は初めてだったので、自分たちが作ったものが形になってお店に並ぶというのがすごく新鮮で、驚きで。リリースできて、ようやくスタートできた気がしていますね。これからこの作品や楽曲を聴いてもらうために演奏して広めていくことで、手ごたえというものが得られるんじゃないかなと思います。

――オリジナルメンバーのお三方はいかがでしょう?

the_throttle2_6熊田 自惚れになってしまうんですけど……今日この取材場所に来るときに、Foo Fighters、Daft Punkの次に『A』を聴いたら、遜色なくかっこよかったんですよね。我が道を行く作品を作るとはいえ、やっぱり少し「あいつはかっこいいことをやっているな」「こいつの見せ方はこんな感じなのか」「あれ、俺よりかっこよくね?」と周りを気にしちゃうところはあって。でも『A』を聴いて、間違いなく自分のバンドキャリアの中でいちばんかっこいいものができたと思った。だから今後この5人でどんな作品が作れるのかはこうご期待、というところもありますし、僕個人としては楽しみで仕方がないですね。絶対いいものができると思います。

成田 いまのこの5人のメンバーの雰囲気がすごくいいんです。目指している場所が同じというか……持っている勢いが同じだから、すごく活動がしやすい。『A』を作ったことによって「次はこうしていったらいいんじゃないか」というインスピレーションがあって、このメンバーならそれができると思う。ロックンロール+マシーンでNEW侍ロックンロールを表現できるなと思っています。2018年からはすごく面白くなりそう。だからこの5人でフェスに出たいです!

――高岩さんはいかがでしょうか。

the_throttle2_7高岩 2013年5月25日にザ・スロットルという旗を掲げて、2016年12月に路上ファイナルがあって、メンバーチェンジを経て2016年10月26日があって――それまでは胎児だったんですよね。まだザ・スロットルくんは生まれていなかった。だけど『A』をリリースして、ようやく生まれてこれた気がしていて。だからここから言葉も覚えていくし、寝返りハイハイをしていく感じがしているんです。ようやくスタートを切った感がありますね。僕の歌もそれぞれのスキルもまだまだだけど、この5人だとてっぺん取りに行けるんじゃないかな、という感覚はありますね。それは風が知らせてくれます。

飯笹 ……なにその締め方!(笑)

高岩 (笑)。自発的に起こすものじゃなくて、ふわっと訪れるものだろうなと思ってさ。

――自分たちから掴みに行くというよりは、吹いてきた風に乗ると。

高岩 それは自分が吹かせた風かもしれないですけどね(笑)。

 

the_throttle_a_photoザ・スロットル
メンバー全員が某音楽大学のジャズコースにて出会い、2013年5月25日に高岩 遼、熊田州吾、田上良地、成田アリサの4人で旗揚げ。路上ライヴを中心に活動し、2015年は路上ライブで集めたチップのみで会場・路上限定CD『GREATEST HITS』を制作。2000枚を即完売させる。同年10月26日には、主催イベント「THE THROTTLE 『GREATEST HITS』Premium Release Party ~革命~」を渋谷WWWにて開催。兄弟バンドでもあるSuchmosやSANABAGUN.ラップ担当の岩間俊樹のソロプロジェクトを招き、収容人数450人の会場に約600人を超える観客が詰め寄せ、そのライヴで向後寛隆の加入を発表する。2016年9月7日に初の全国流通盤『LET’S GO TO THE END』をリリース。2016年12月に路上ライヴファイナルを新宿駅南口で行い、約600人もの人が集まった。2017年5月にオリジナルメンバーである田上が脱退し、新メンバーとしてメンバーと同じ大学に通っていた菊地 藍と飯笹博貴が加入。同年10月のワンマンライヴをもって向後が脱退。現在は5人で活動している。リーダーの高岩は、ザ・スロットルと同時期に活動を開始した生演奏HIP-HOP バンドSANABAGUN.でもヴォーカルを務めている。

 

◆Release Information

Amazon:ザ・スロットル『A』

◆Release Live Information
THE THROTTLE NEW ALBUM RELEASE LIVE
【Live A Tokyo】
2018年1月25日(木)@東京 新代田FEVER
出演:ザ・スロットル(ワンマン)
OPEN 18:45 START 19:30
チケット前売り:¥3,300+D
【Live A Osaka】
2018年2月1日(木)@大阪 Live House Pangea
出演:ザ・スロットル(ワンマン)
OPEN 18:45 START 19:30
チケット前売り:¥3,300+D

◆More Information
ザ・スロットル オフィシャルサイト

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