DETOX【ドゥームズデイ】×Made in Me.【巡愛】

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DETOX – ドゥームズデイ(official video)


Made in Me. – 巡愛【Reminder Video】

 

2017年12月にインタビュー特集記事を組んだ、横浜の4バンドによるライヴイヴェント「SMDR」。そのホストのうちの2バンドであるDETOXが7月3日の日付が変わる直前、Made in Me.が7月5日になった直後に新曲のミュージックビデオを公開しました。

DETOXの知弥さんとMade in Me.の彦さんと優作さんはアパレルブランドSANAGARAとしても活動しているし、彦さんのツイートによるとDETOXはMade in Me.の解散を阻止した存在だったりと、運命共同体感がある者同士。おまけに【巡愛】にはDETOXの【世紀末の詩】の歌詞が引用されていて、DETOXとMade in Me.の新曲のMVが同時期にアップされて、そのMVのテイストも似ているというミラクルは偶然だったのでしょうか。相互依存という意味を持つ『solidaire』のリリースに伴ってこういうことが起こるのは、言霊めいたものを感じます。

【ドゥームズデイ】のMVは知弥さんのカメラロールに入ってる素材と友達にもらった画像や映像だけで作ったとのことで、【巡愛】のMVは大橋可奈子さんの写真で構成されています。人間がシャッターを切りたくなる瞬間って、自分の気持ちが反応する、心が動く瞬間なのではないかと思っていて。もっと言うと、それが生きてるってことなんじゃないかなあ、なんて思っていたりします。

この景色を観たときにこの人はどんなことを思ったんだろうか、この曲を作ったときに、演奏したとき、歌ったときにどんなことを思ったんだろうか。と、作り手の頭や心に想いを巡らせることが昔から多いです。DETOXやMade in Me.の音楽を聴いていると、知らないのに知っているような、なんだか懐かしいような感覚になる。ユングの集合的無意識的な話にもなりますが、人間は深層心理の奥の奥で、とっても細いピアノ線みたいな弦でつながってるんだろうなーと思ったりします。

DETOXやMade in Me.みたいに音楽でないと表現できない音楽を作っているバンドがライヴハウスに存在することはとてもうれしいことです。音楽と生きることが同義の人たちの作る音楽は、聴き手の時間を止めてしまう力がある。彼らの作品を必要としている人はきっとたくさんいるはずだから、届くべきところに届いてほしいと切に願います。(沖 さやこ)

 

◆Related article -otmg
・interview:流行に乗るよりは生み出したい――現在のバンドシーンに違和感を覚えるMade in Me.の“なるべくしてなる”論(2018.3.26 up)
・interview:横浜発・異ジャンル同世代4バンド、身内ノリを飛び越えた結束――SMDRフロントマン座談会(2017.12.12 up)
・feature:地方でも東京でもない“横浜町田”で生まれる若者のリアルなクリエイティヴィティ――3ピースバンドMade in Me.が持つローカルのプライド

◆Spotify

Spotify:DETOX artist page


Spotify:Made in Me. artist page

◆official site
DETOX:http://www.detox-official.com/
Made in Me.:https://madeinme-band.jimdofree.com/

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