Owl City【Fireflies】

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Owl City – Fireflies (Official Video)

読者さんやアーティストさんからおすすめしていただいたMVを毎日紹介する「紹介されたMV紹介チャレンジ」DAY9は、なつこからおすすめしていただいた、Owl Cityの2009年12月公開のMVです。

【Fireflies】はメジャー1stアルバム『Ocean Eyes』からのシングルで、タイトルの意味はホタル。自身の不眠症をポジティヴに描いた曲で、歌詞はざっくりと書くと「夜だからこそ美しいホタルの光を見ることができるし、その素晴らしさに気付くことができる――不眠症の人間だからこそ感じられる特別がある、幸せがあるんだよ」といった想いが綴られています。

MVはAdam Youngが古いエレクトーンを弾いている背中で、部屋のおもちゃたちが動き出して光り輝きながら夢のような世界を繰り広げます。「寝ている間におもちゃが遊びだす」というメジャーどころのファンタジックな世界観に通ずるものがあるのですが、Adamの目にそのおもちゃたちの煌びやかな世界は映っていないんですよね。彼はひとりで、ただただフラットな面持ちで壁に向かって歌い続けます。

可愛らしさや勢いがある反面、部屋のなかだけで完結しているというほのかな閉塞感、本人にしか知り得ないであろう圧倒的な孤独感も表現されている。Owl Cityの音楽が持っている、ポップだけれどどこかセンチメンタルなムードが映像にも落とし込まれている気がしました。でも曲が鳴っている時だけは夢のような世界が広がっているところに、「眠れない時間は特別な時間なんだ」というメッセージも感じます。

じつは今回おすすめしていただいたことをきっかけに彼の歌詞をしっかりと読んだのですが、Adamはとっても詩人なんですね。比喩は無邪気で純粋で、自身の経験から導き出した哲学も小粋で、素敵な詞を書く人なんだな……と知りました。聴き心地の良さだけでなく、言葉でも聴く人の心に活力を与えてくれるアーティストなのだなと。

今、みなさんもおうちにいる時間が増えていると思いますが、このMVはお部屋の持っている可能性を大きく広げてくれますね。このSTAY HOME期を機にインテリアに凝ってみたりして、自分が素敵だと思うもので溢れた居心地のいい空間にしてみるのもいいかもしれない。ミニマリストもいいと思うし断捨離も重要だと思うけど、やっぱ好きなものや愛着のあるもので溢れた自分だけの居場所って最高じゃないですか……。時期が時期だけに、自分の部屋に対する想いを駆り立てられるMVでもありました。なつこさん、おすすめありがとうございました!(沖 さやこ)

 

◆Include Album on Spotify

Artist Page – Owl City

◆Artist Information
https://www.owlcitymusic.com/
https://twitter.com/owlcity/
https://www.instagram.com/owlcityofficial/
https://www.universal-music.co.jp/owl-city/

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