佐藤静奈の妄想デザイン室 第1回
佐藤静奈の妄想デザイン室 第1回
秋も深まり、気づけば2018年も残すところ1ヶ月半。みなさまいかがお過ごしでしょうか。都内を拠点に活動している、青森県出身のシンガーソングライター・佐藤静奈です。このたび、中学時代から憧れていた〈連載コラム〉をONE TONGUE MAGAZINEさんにて担当させていただけることになりました。うれしい! しみじみ、うれしい!
ONE TONGUE MAGAZINEさんは今月で丸4周年とのこと。本当におめでとうございます! ライター・沖さやこさんの情熱と愛、誇りによって守られている(そして同時に攻め続けてもいる)この場所が、これからも続いていきますように。
※沖さんに企画していただいた、LUNKHEAD・小高さん、un-not・聖絵さんとの鼎談企画【3人のソングライターが考える言葉と音楽の世界】も絶賛公開中です。こちらもよろしくね。
そしてこのタイミングで連載を始められることが、恐れ多くもあり、光栄でもあり…時を同じくしてスタートした空きっ腹に酒・ゆきてるさんのコラムを拝読し、そのあふれ出る文才を前に「やばい…私、こんなにコミカルでテンポも歯切れもいい文章なんて書けないぞ…」とビビったりもしております。が、いっそ開き直って好き勝手やらせていただこうかと。
ということで【佐藤静奈の妄想デザイン室】、はじまります!
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この連載は〈ゲストの方からテーマ、キーワード、モチーフなどの“お題”をいただき、佐藤が架空のCDジャケットを制作する〉というものです。
コラムを書くにあたりあれこれ企画を考えまして、5種類ほど立案した中から最終的に選ばれたのが、【佐藤静奈の妄想デザイン室】。
今となっては〈シンガーソングライター〉と称する元バンドマンですが、実は私、最初にいだいた将来の夢は〈漫画家〉でした。しかし、人体や背景をうまく描けず挫折。中学2年の頃には夢は〈漫画家〉から〈声優〉へ、そしてその後〈ミュージカル俳優〉〈小説家〉〈舞台俳優〉…と変遷をたどるのですが、絵を描くことや写真を撮ることは今でも好きだったりします。かつては自分のアルバムのジャケットに自分でイラストを描き下ろしたり、1stミニアルバム『切り取った一瞬を。』までアートワークも自ら担当していました。
そして何よりこの企画は、私の一番の音楽的ルーツになっているバンド【スピッツ】の草野マサムネさんが〈学生時代、授業中によく「もし自分がCDを出したら」という設定で、架空のジャケ写を妄想してラクガキしていた〉というエピソードに着想を得ています(すごく昔、スピッツのファンクラブ会報の連載コーナーでマサムネさんがそんな話を書いてたんだよなあ…って記憶違いだったらどうしよう。その時はお詫び申し上げます…!)。
これまでスピッツチルドレン的な音楽をあえて作ってこなかったのですが「素直になったらいいじゃない、愛は惜しみなく出していこ!」と先日の鼎談でも言われたので(記事参照)、まずはこの連載から〈好きなもの、好きな人に対する愛〉を表現しようと思った次第です。なんか重いな!(笑) いや、そんな深刻な感じじゃないですよ! 楽しくやっていこうと思ってます。
次頁、記念すべき第1回目のテーマ出題者として○○のヴォーカリストでお馴染みのあの人が登場!