佐藤静奈、小高芳太朗、聖絵、3人のソングライターが考える言葉と音楽の世界
◆ソングライターの制作の原動力は？
――みなさんコンスタントに楽曲制作をなさっていると思いますが、その原動力はどこにあるのでしょう？
小高 〆切！！
佐藤＆聖絵 わかる！！（笑）
小高 俺、去年1曲も作れなかったんですよ。でも今年に入ってばんばん曲が作れてて。それはリリースの〆切があるからだと気付いたんです（笑）。デッドが決まると新曲の内容をメンバーにプレゼンしないといけないから、途端にスイッチが入って「めちゃめちゃええ曲作ったるわ～！」というモードになる。聴いてくれる人がいると作る気になる。俺は自分のために頑張れないんですよ。誰かのためのほうが頑張れる。メンバーみんな俺のことは興味ないけど、俺の作る曲は好きだと言ってくれるから（笑）。
聖絵 すごくわかります！ わたしもそう（笑）。
――〆切よりも素晴らしい制作の原動力がありましたね（笑）。
小高 本当だ！ 結成20年を目前にしているのに、いまだに「いやあ、いい歌詞だね」とかしみじみと言ってくれるんですよね（笑）。新曲を完パケさせた時に「いい曲になったね」と言ったら、ベースの（合田）悟からドヤ顔で「最初からいい曲だよ！」と言われて……。自分以外の人間が自分より自分のものにしてくれていると感じられた時、すごくうれしいですよね。
佐藤 いいなあ。それはバンドのいいところですよね。ソロで活動しているぶん、わたしは孤独だから。
小高 ソロアルバムは全部自分で作ったから孤独と言えば孤独やったし、それもあって自己満100％な作品にもなったし。バンドでも「曲ができない」とぼやいたら「またまた～。そんなこと言ってどうせ作れるんでしょ？」と言われるから、そういう時は孤独よ（笑）。LUNKHEADはいまもよくケンカするんですけど、ライヴでステージに上がると仲直りしちゃうんです。続いているバンドってけっこうみんなそうなんだと思う。これからもそういうバンドでいたいですね。
佐藤 わたしは悲しいことがあった時にしか曲が生まれてこない人間だったので、このままじゃだめだなと。それで意識的に映画を観たり、音楽を聴いたり、ライヴを観たりしていて――そういう時にしか泣けないなと思って。そんな人はけっこういるだろうから、自分のような人たちの受け皿になっていけたらな……というのが原動力になってきているのかなって。
聖絵 un-notは冒険感を大事にしていて、小高さんのソロを聴かせていただいて「全部ひとりで楽器を弾くのも冒険だな」と思いました。いつかはわたしもやってみたいなと思いましたし、これからも人との出会い、新旧問わずいろんな表現との出会いで、いろんな音楽を作っていきたいですね。
――いろいろお話をしてきましたが、ホストの静奈さん、今回の鼎談はいかがでしたか？
佐藤 おふたりのお話を伺っていて、自分は考えすぎて曲が書けなくなるタイプなんだなというのがよくわかりました（笑）。これまでは自分が影響を受けた人が見えないように曲を書いていたし、上京ソングも上京アーティストはみんな書いている印象があって書いていなかったけれど、そういうの抜きにして、もっと思ったままに曲を書いていきたいなと思いましたね。構想の途中でお蔵入りにしている曲が20曲くらいあるから。
聖絵 静奈さんが影響を受けたアーティストさん、たとえば「スピッツ」ってタイトルで1曲書いてみたら？（笑）
小高 俺もこの前いよいよ歌詞に「ナンバーガール」って出てきたし（笑）。自分が愛してやまないものの影響は惜しみなく出してこ！
佐藤 あはは！ もうちょっと自分自身を開けっ広げにしようと思いましたね。素直がいちばん！ これからも大切に曲を書いていきたいと思います。
◆佐藤静奈 Information
2nd mini ALBUM『フーカ・リッカ』
2018.1.21 on sale
[Track List]
1. こがねいろのせかい
2. 声が聞こえる
3. SPARKLE
4. 夏風
5. 君じゃない誰かと
6. 夜明けの秒針
7. フーカ・リッカ
「佐藤静奈アコースティックトリオ×美夜古2マンライブ」
2018.10.15（月）川口SHOCK ON
act：佐藤静奈アコースティックトリオ、美夜古、あゆみん with 29丁目band（O.A.）
open18:00/start 19:00
ticket ¥2,500（＋飲食オーダー）
※飲食メニュー https://www.shock-on.jp/foods/
2019.1.31（木）三軒茶屋GRAPEFRUIT MOON
act：佐藤静奈アコースティックトリオ、他
open TBA/start TBA
ticket TBA
東京ネットラジオ「DJ佐藤静奈の”こえがきこえる”」
“深い”歌をうたうアーティスト・佐藤静奈がお送りするトーク番組。 時にゆる～く、時にまじめに、時にゲストをお招きしてお送りします。 さみしい時、眠れない夜、かなしい時、ふとした瞬間、誰かの声が聴きたい――そんなあなたのそばに。
毎月第2土曜日に最新回配信開始
視聴リンク：http://www.tokyonetradio.com/ch/sato_shizuna.html
（official site／official Twitter／official Facebook／official Instagram）
◆LUNKHEAD Information
会場限定スペシャルシングル「小さな反逆」
CHKY-0033 2000円(tax in)
2018.9.29(土)Release ライブ会場にて販売！
[Track List]
1.小さな反逆
「road to 20th Anniversary 1999~2008&2009~2018」Live at TSUTAYA O-Crest
2.東京にて(2018.05.27)
3.白い声(2018.05.27)
4.夏の匂い(2018.05.27)
5.体温(2018.05.27)
6.闇を暴け(2018.06.30)
7.シンドローム(2018.06.30)
8.幻灯(2018.06.30)
9.うぇいうぇいうぇい(2018.06.30)
10.心音(2018.06.30)
11.アウトマイヘッド(2018.05.27)
12.はじまれ(2018.05.27)
LUNKHEAD ONEMAN TOUR 2018「road to 20th Anniversary」
9/29(土)千葉LOOK
10/06(土)福岡DRUM SON
10/07(日)新居浜ジャンドール
10/13(土)札幌SOUND CRUE
10/20(土)新潟CLUB RIVERST
10/21(日)金沢vanvan V4
10/27(土)仙台LIVE HOUSE enn 2nd
11/04(日)HEAVEN’S ROCKさいたま新都心
12/01(土)心斎橋JANUS
12/02(日)名古屋ell. FITS ALL
12/08(土)渋谷ストリーム ホール
チケット発売中（チケットぴあ／ローソンチケット／e+）
（official site／official Twitter／official Facebook／official Instagram）
◆小高芳太朗 solo Information
2nd solo album『それでも』
2018.8.8 on sale
[Track List]
1. トリス
2. 未来
3. 東京にて
4. ルービロポッサ
5. 傍
6. 奇跡
7. 蜘蛛の糸
8. 飛行機雲
9. モグラ
10. それでも
one-man live「それでも」それは小高芳太朗2枚目のソロアルバム、ちゃんと出たらリリースツアー出せなかったらただのツアーファイナル
2019.1.12（土）北沢タウンホール
【OPEN】19:00【START】19:30
【チケット】全席指定前売￥3,500当日￥4,000
◆un-not Information
1st full album『MUSIC ALLEY』
2017.5.24 on sale
[Track List]
1. アポロと冒険
2. Music Alley
3. エポナ
4. つれづれなるままに
5. 夜にシエスタ
6. really for me
7. 砦にまつわるレクイエム
8. デイダラボッチ
9. 星の羽根
10. I said no,and you said yes.
11. runway
「make a fist〜Daikanyama LOOP 10th Anniversary〜」
2018.10.23（火）代官山 LOOP
【OPEN】17:30 【START】18:30
【チケット】＜前売＞¥2,400 (+1D)
【LIVE】TELE SQUALL / イミシン？ / HOTDOGS / un-not / 大野雄介 / synchre
（official site／official Twitter）
