ONE TONGUE AWARDS 2017

Posted by ONE TONGUE MAGAZINE | On 30 12月,2017 | In Column

ONE TONGUE MAGAZINE の2017年

まずは毎年恒例、ワンマンマガジンの2017年を振り返ります。2016年はワンタンアワードが開催できなかったので、年明けに2016年のワンタンマガジン振り返り企画を開催しました。それを除けば新年1発目の記事は、ライターと編集者の違いについて書いたコラム。フリーランスライター視点で音楽メディアの仕組みについて書いています。上半期はPeople In The Box、BO NINGEN、THE NOVEMBERSのレポート、un-notのディスクレヴューなどを掲載。GEEKSTREEKSのディスクレヴューはクロスレヴューというワンタンマガジン初の試みでした。go!go!vanillasとストレイテナーのツーマンライヴのレポートはバニラズメンバーさんのコメント付き拡散もあり、たくさんの方々に見ていただけて感謝感激です。

そして下半期のド頭である7月は、一切更新なしという滞り具合。でも水面下では動いており、上半期より動きがありました。8月からピアノロックバンド・kisekiのフロントマン、朝倉駿さんの連載コラム『どいつもこいつもうるせぇな』がスタート！　ワンタンマガジン3年目にして初のアーティストコラムです。朝倉さんが実行委員長として立ち上げた葛飾スクランブルを特集する対談記事は、かつて朝倉さんとバンドを組んでいた大泉スバルさんをゲストにお招きしました。運良く葛飾スクランブルの会場である「かめありリリオホール」内で撮影もできたというミラクルも。このふたりは引き寄せる力があるのかもしれません。

8月には、6月にライヴ活動を再開したblgtzの田村昭太さんのインタヴューを掲載しました。この記事のタイトル、結構気に入ってます。撮影地は等々力渓谷。カメラマンの安西美樹さんにたくさんお写真を撮っていただいたのでフォトギャラリーページも作りました。カメラマンさんとのグルーヴ感じていただければ幸いです。9月には横浜町田で活動中のMade in Me.をフィーチャーした記事をアップ。インタヴューをお願いしたところスケジュール調整が難しいということで、わたしの質問に対してメールで返信していただくというスタイルを取りました。でもメールインタヴューをそのまま掲載しても芸がないなと思い、地の文＋発言タイプの原稿にしています。読み応えのあるテキストになったと自負しております。

そしてMade in Me.含む4バンドが2016年から開催しているSMDRともタッグを組み、saita、Made in Me.、DETOX、RiL（ex.ROAR）の4バンドのフロントマンによる座談会を行いました。アンダーグラウンドシーンで活動しているバンドがどんな気持ちで活動しているのか、現場に行かない人間にはわかりませんよね。そんなアンダーグラウンドを少しでも知ってほしいという想いで記事を組みました。若い子たちの「面白い」が原動力になった、わくわくする世界が広がっています。あなたの街のアンダーグラウンドシーンにも、これだけわくわくする空間があるかもしれません。

ワンタンマガジンで撮影してくださっているTAKUさん、安西美樹さん、伊藤由岐さんという20代カメラマンさんによる鼎談も反響の大きな記事でした。写真へのポリシーや葛藤、気になるお金の話など、前向きなお話を聞かせてくださっています。「沖さんの知り合いの有名なカメラマンさんにインタヴューかと思いきや、本当に若手の方々でびっくりした」というコメントをちょこちょこ頂いたのですが、寧ろわたしにはその選択肢がなかったのでびっくりでした。ワンタンマガジンならではのストーリー、これからも紡いでいきたいです。

「キャリアがあるアーティストの音楽を聴きたいけど、どこから聴けばいいのかわからない……」という方々の背中を押すというコンセプトのもと不定期連載されている「おききになって！」は宮野真守さんをフィーチャー。2018年にはぜひとも第4回目を更新してほしいものです。10年前から聴きつづけているFOX LOCO PHANTOMのライヴレポートを書かせていただけたのも感慨深かったし、ディスクレヴューを書いたザ・スロットルとは来年いろいろ企てていることがございますのでこうご期待。それ以外にもMV紹介のMV Watcherや、モノスグランデ小山耕太郎さんの連載コラムなど、いろいろ掲載しておりますので、この機会にぜひ過去記事を読んでいただけるとうれしいですまた、2017年は寄付制度（任意）を開始しました。ワンタンマガジンに価値を感じ、お力添えいただける方々はぜひともどうぞよろしくお願いいたします。

読者のみなさま、取り扱ってほしい題材がございましたらいつでもお気軽にご連絡くださいませ。また、ワンタンマガジンで書きたい、企画がしたいという方々や、ワンタンマガジンに取材をしてほしい、レヴューを書いてほしい、連載をさせてほしいというアーティストさん、ワンタンマガジンクルーになりたいというライター編集者志望の方々やクリエイターさんも募集中です。必ずお約束できるとは限りませんが、一緒に面白いことができたら本望です。

最後に2017年のアクセスランキングトップ5をお届けします。ラババン記事が相変わらずぶっちぎり1位なのとてもくやしいので（笑）、マイペースにがんばりたいなと思います。2017年もありがとうございました。2018年もどうぞよろしくお願いいたします！（沖さやこ）